2022年の締めくくり

スタッフブログ

2022年も漢方薬店互善堂をご利用いただきありがとうございました。

椎名町で漢方薬店を開いてから2年目の冬を迎えています。最終営業を迎え、1年を振り返ります。

自分の身をもって漢方薬の価値を再認識

2022年は新型コロナ感染症が流行る中、漢方薬がどれだけ薬として価値があるのか、身をもって再認識する1年となりました。新型コロナ感染症に罹患した際の漢方薬の効き目には私自身が驚かされました。ただ、同時に、まだまだ漢方薬と共に生きるという部分が希薄で、活用という部分で知識と実生活がリンクしていないとも感じました。普段から体調を崩すことが少なかったので、ゾクっときたら葛根湯・・のような反射的に漢方薬はじめ、生活を見直す力が私自身に向けても必要だと思いました。医者の不養生、髪結の乱れ髪という諺があるように、私もその専門的知識があっても自身の実生活に反映されていないことを認識しました。

漢方薬を通じて回復のお手伝い

今年1年で出会った患者様の中には、半信半疑で漢方薬を始めてみたら、最初の印象と変わったとおっしゃってくださる方もいました。
漢方薬は3ヶ月とか1年とか飲み続けないと体の変化が起きないと思っていらっしゃる人も多いかと思いますが、実際はもっと早く変化することの方が多く、または、頓服薬として、「今の」体の辛い症状を止める漢方薬もあるということを知っていただけたら幸いです。

新型コロナ感染症はやはり少し特別な風邪で、罹患した人にしかわからない、独特な辛さがあります。その体に起きる変化は、その人にとってかなり不快な症状で、特に後遺症として不快感を抱え続けている人にも多く出会いました。その全てが良くなるとは言えませんが、漢方薬で回復のお手伝いができたのではないかと思っています。

初心を忘れずに

2022年は更なる技術向上に挑戦する1年になりました。鍼灸師になるため、専門学校に3年間通い東洋医学というものを一通り勉強してきました。それをもとに鍼灸師として10年近く活動しています。10年も業界にいると・・・初心はとても大切だと思うのです。初心に戻り、東洋医学を1から勉強し直すため、「中医学」の勉強会に参加しています。専門学校で習った東洋医学は中国医学を日本国内で成熟させたものと考えています。風土によって体つきが変わるように、日本人には日本人に適した治療法や考え方があります。ただ、成熟させるにも、元のものが何なのかがわかっていないと成熟させる先を間違えてしまいます。本来はどのような医学だったのか、正しく読み解くことはまだ私にはできませんが(中国語の古典を正しく読むことはとても難しいです)今はそれを他の先生から教わり、自分のものにしていきたいと思っています。

まるで勉強が好きな漢方薬屋と思われそうですが、正直なところ、、、ねぇ笑
ただ、未知との遭遇というか、今まで見えていたものが知識を通すと違うものに見えてきます。そういったことはとても楽しいですよね。
私は東洋医学が好きだったわけではありません。頑張りたい時に頑張れる体づくりを応援したいという気持ちでこの道に入りました。少しでも体調が悪いと感じた時、病気になる予兆を見逃さず、休息を取ったり養生したり、今後も頑張りたい時に頑張れる体づくりのお手伝いができたら幸いです。

2022年の営業は終了となります。
引き続き、2023年も漢方薬店互善堂をよろしくお願いいたします。

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