気になる話題を目にしたのでブログアップしておきたいと思います。
整形外科や(そのほかの病院)で湿布を処方されている人は多いと思います。私は鍼灸師もしている都合、よく聞くエピソードとして「整形外科で湿布を処方されたけど効果がなくて・・・」とか雑談の中で「整形外科で湿布をたくさんもらって余ってるんだけど、、、いる?」なんて会話をしたりします。膝の痛みや腰痛で受診をするとたくさんの湿布を処方され、毎日ちゃんと湿布を貼らない場合は家でダブつくということは多いかなと思います。
当たり前ですが、処方箋で湿布が出されると保険料の都合、安いです。普通の薬局・薬店で自費で湿布を購入したことはありますか?結構高いんですよね。湿布が必要以上に処方されるため医療費が逼迫するというのは想像ができます。治療として湿布が必要な人にしっかりと届けることができなければいけないが、必要限度内で湿布を処方しましょうね・・・ということで湿布の処方限界枚数というのが設定されています。2022年4月の調剤報酬改修では上限63枚になる予定なんだそうです。それまでは70枚が上限でした。
処方限界枚数。というのも、膝も痛い、肘も痛い、腰も痛い、肩も痛いという老齢の方は割と多いのが現実です。そのため、一日に4箇所に貼るのを1ヶ月分となると120枚程度になります。しかし、大抵は処方通りに使用しないため、余る。家には湿布が溢れかえることになります。1ヶ月後痛みはまだあるので、受診。その際に、余っていますという人はいないでしょうから、また1ヶ月分もらうとどうなるか。もう、近所中に配れるぐらいの量になります。63枚でも十分余る気もしますが。両膝に1枚づつ貼って1ヶ月分みたいな計算でしょうか。。。
さて、ここで1つの問題が生じます。1ヶ月以上、湿布を貼って治らない症状に湿布を貼り続けることは治療と言えるでしょうか?もちろん、慢性疾患で年がら年中湿布が必要な病気もあるのかもしれませんが、そんなに毎日湿布を貼っていては皮膚も負けてしまいますし、かぶれてしまいます。関節痛や筋肉の痛みで湿布を長期連用しても改善しないのであればぜひご相談いただきたいです。鍼灸でのアプローチで改善する人も多いですし、関節痛のための漢方薬もあります。また、セルフケアとしてストレッチの方法やマッサージの方法もいろいろあります。湿布での治療に向いている痛みと向いていない痛みがあります。しかしなかなかそういった説明をしてくれる場所がないのが現状です。そう言った説明ができる環境を作れればなと思っています。
コメント