西武池袋線の椎名町駅から徒歩2分。すずらん通り商店街のアーケード内の3Fにある隠れ家的な漢方薬・健康・東洋医学の相談所「漢方薬店互善堂」の小内です。
新型コロナウィルスの影響で、年末年始の大騒ぎ「クリスマスパーティー」「忘年会」「新年会」の文化が薄れてきている日本ですが、皆さん、それでも飲んでいますか?
不特定多数の飲み会はちょっとまだ怖いのが私の印象です。飲み会は何かあっても信用できる人(調子悪かったらちゃんと言ってくれる人)と少数で集まって飲むことはありますが、居酒屋でワイワイは難しいと感じています。
それでも、この季節は飲む機会が多くやってきます。というか、1人でも飲みます。黙食ならぬ黙飲。コロナ自粛のおかげで、1人で黙々と過ごせるようになりました。
さて、話がボッチトークになりかけたので、戻します。
漢方薬を勉強するようになって、漢方薬店を開いて、いろいろなお薬を実際に試してみる機会も多くなり、「これは効くな!」と思った漢方薬をご紹介します。
漢方薬は効き目が薄いとか、飲み続けていないと効果を感じられないと思っていませんか?実は、即効性の高い漢方薬もかなりあります。
特に、飲み過ぎで体が辛い時など、今すぐ楽になりたいですよね。人それぞれ効き目に多少の差がありますが、それでもよく効くなと思った漢方薬を3つご紹介したいと思います。
五苓散
五苓散は頭部のむくみを軽減してくれる漢方薬と言われていますが、正確には頭部の水分代謝を正常に戻してくれます。某漢方医の先生が出版された本の中にも飲み会前に1包、お酒の量がだいぶ多い日は寝る前に2包、翌朝に1包飲むと書いてありました。すごい念入りにケアしていますね。
二日酔いにもさまざまな症状がありますが、五苓散は特に頭痛に効果が高いです。また、頭がふわふわしているとかめまいの改善にも役立ちます。
熊膽圓 ユウタンエン
熊膽圓は基本的には胃腸薬です。胃の不快感や食欲不振、胃弱、整腸にも利用されます。食べたものを正常に消化するように促してくれるため、二日酔いなどによる吐き気やむかつきに効果が高いです。
私はよくこの熊膽圓を利用しています。1回分は板状になっていて、これを飲むのか??!と最初は戸惑うかもしれませんが、楽しく飲んで、翌日もスッキリ起きるために勇気を振り絞って丸呑みしてください。少し苦い薬なので、一思いに飲み込むが吉です。
胃がスッキリするので、二日酔い対策以外にも、胃の不快感が強い人にはおすすめの漢方薬です。
赤玉神教丸
通称赤玉は赤い粒の和漢方です。こちらも基本的には健胃薬で、胃の不快感などがあったときにとてもよく効きます。とてもよく効くので、ある人曰く、これを飲むとせっかく酔っていても酔いがさめるとも。さすが日本で親しまれて350年も伝統のある和漢方です。
こちらは1回に15粒をカウントして飲まなければいけないため、酔っ払っているときに数えるのは酷なので、あらかじめ1回分に包分けておくことをお勧めします。本当によく効くので、ついついお酒で失敗をしてしまう方や、酔っ払いやすくなった、胃が弱くなったと感じる方にもお試しいただきたい和漢方です。
ちなみに、漢方薬と和漢方の違いですが、漢方薬は『傷寒論』などをはじめとした古典医学書に記載されたもので、使われている生薬や分量などは完成されているものです。日本の薬事法では第2類に分類されています。一方和漢方は民間薬の一種で、それぞれの地域(日本や中国)でよく効果があると独自に生薬の種類や分量で調合しています。当店で扱っている和漢方は薬事法で第3類に分類されているもので、効果と安全性に優れているものですので、安心してお飲みいただけます。
一括りに二日酔いと言っても、さまざまな症状があり、どの症状が出やすいかによってお勧めの漢方薬が変わってきますので、ぜひご相談ください。
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