ドーピング薬物に指定されている漢方薬(生薬)

西武池袋線の椎名町駅近くにある漢方薬店互善堂です。飲みやすいエキス剤の販売と東洋医学、中医学の観点から体調管理のご相談を承っております。

こんな記事がありました。
国体が近づく選手が鼻が垂れるので小青竜湯を購入・服用したいととのこと。
実は、漢方薬にもドーピングになりかねない成分が含まれているものが多々あり、アスリートへの漢方薬の導入は難しい点があります。

ドーピングとは、試合において、他選手より優位な成績が出るよう、選手が薬物を用いて強化することです。成長ホルモンや男性ホルモンなどがわかりやすいところではありますが、市販の風邪薬などにもドーピングの効果を示してしまう薬が含まれていたりします。ドーピングを禁止すると明文しているような大会に出る時には注意が必要です。

小青竜湯はよく花粉症の方の水っぽい鼻水によく使われます。一部大手ドラッグストアでは、花粉症の時期になると棚から小青竜湯が消えるという現象が起きます。体質と合うと、ものすごく効果を発揮してくれる漢方薬です。
小青竜湯に含まれている生薬は「マオウ・シャクヤク・カンキョウ・カンゾウ・ケイヒ・サイシン・ゴミシ・ハンゲ」です。この中で、ドーピングとして禁止薬物に指定されることのあるものは「マオウ・ハンゲ・サイシン」です。どの生薬も、割と頻繁に漢方薬に含まれているものです。小青竜湯以外にこれら禁止薬物が含まれる漢方薬は葛根湯、麻黄湯、五虎湯、六君子湯、半夏厚朴湯、、、このほかにも無数にあります。特にマオウは風邪を引いた際に勧められる漢方薬に多く含まれています。発汗、鎮咳、利水などの作用があり、風邪の初期症状にというイメージです。

国体から世界に羽ばたこうとするアスリートにとって、ドーピングで出場停止は絶対に避けたいところです。どんな選手でも体調を悪くすることはあると思いますが、安易に漢方なら大丈夫!と思うのは間違いとなります。

薬を使わずに体調を整える方法などもご相談可能です。薬は極力飲みたくないという方も、一度ご相談ください。

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