健康は心身が揃って健康的な営みができないといけません。体の症状は特にないのになんかイライラしてしまう、、、それってやっぱり体の不調や不快感が原因かもしれません。イライラや精神的なものに関連する漢方薬を集めてみました。
黄連解毒湯
甲状腺機能亢進症では顔面がのぼせ充血し、イライラして怒りっぽくなり、汗をかき、気持ちが落ち着かず、口が乾いたり苦くなったりして、体がほてり、頭痛や眼瞼突出などがみられることがあります。この状態は湿熱証と言われる状態です。黄連解毒湯は湿熱証の代表薬で湿熱を静めてイライラやのぼせ、充血などを治すと言われています。
柴胡加竜骨牡蠣湯
顔ののぼせや充血、汗かきやイライラなど湿熱証が慢性的になってくると自分の熱で体の水分が飛んでいき、今度は乾燥や虚熱(のぼせているはずなのに体が冷たかったり、暑いと言っているのに汗をかいていない。実熱ではお腹は張るが、虚熱ではお腹は軟弱になる)の症状が出てきます。この場合は柴胡加竜骨牡蠣湯です。
四逆散
怒りの感情は東洋医学でいう肝によって処理されます。精神的なストレスが続くとこの肝の動きが悪くなって肝気鬱滞とう状態になります。この状態になると肝気は溢れ出し胃腸に悪影響を与えることがあります。イライラが続き胃腸の痛みや症状が現れる時は四逆散が選択肢に入ってきます。
半夏厚朴湯
イライラは単純な怒りだけではありません。言いたいことが言えないというイライラなども存在します。うまく表現できなくてイライラ、喉に梅干しの種が詰まっているような症状、梅核気やヒステリー球と言われる症状がある場合は半夏厚朴湯を用います。
イライラにも実際色々な種類があるため、これらの漢方薬のみで全てのイライラにアプローチできるわけではありません。イライラの元はなんなのかをしっかりと把握して、お体にあった漢方薬を考える必要があります。
ご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。
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