森を見る東洋医学 漢方薬も鍼灸も同じ

スタッフブログ

西武池袋線、椎名町駅から徒歩2分に位置する漢方薬店互善堂です。
月火木金の8時から12時まで営業中です。なぜこんな営業時間かというと、午後は目白で鍼灸院を開くためです。
鍼灸師が相談に乗る漢方薬店。漢方薬だけでなく、色々な角度から健康について相談に乗らせていただきます。

東洋医学:木を見ず森を見る

東洋医学を勉強する時によく聞く言葉です。病気を見るときに、病気や症状があるところだけを見ずに体全体を見ましょうという意味です。西洋医学との対比として使われることもあります。
例えば便秘という症状の時を考えます。西洋医学では便秘は大腸の中で便が詰まっているということなので、潤滑させるような薬を飲ませることが多いです。腸に水分を届ける薬です。それに対して東洋医学では腸の問題だけとは捉えません。なぜ便秘になってしまったか、局所的に言えば便から水分が減ってしまって硬くなったからなのですが、なんで便から水分が減ってしまったのかもう少しその人の全体像を掴んでいきます。ただ出ないものを出せばいいというだけでなく、便秘の原因を取り除いて自然な排便があるように便通のサイクルを整えていくことが理想です。

便秘についてもう少し。
便秘の原因として東洋医学では胃腸の実熱、胃腸の気滞、脾胃や腎の虚弱、瘀血を考えます。それぞれの証にあった漢方薬をお勧めするのですが、便秘に使われる漢方薬は
大承気湯
三黄瀉心湯◯
防風通聖散◯
大柴胡湯◯
大黄甘草湯
桂枝加芍薬大黄
麻子仁丸
桂枝加芍薬湯◯
小建中湯◯
人参湯◯
八味地黄丸◯
桃核承気湯◯
通導散
桂枝茯苓丸
加味逍遙散◯
・・・たくさんあります。。。私が教科書として使っている資料には上記のような漢方薬の例が記載されています。後ろに◯がついているものは互善堂に在庫があります。どの漢方薬が良いのかはお話を聞きながらお勧めする形になります。どんな症状の方がどの漢方薬がお勧めなのかは追っていつかブログにしていきますね。

少し話は変わりますが、昨今のコロナ禍や環境問題を考えた時にも同じような木を見ず森を見るような考え方が必要になったなと考えています。
ウィルス感染はどこで誰が感染しているかわからない厄介なものです。なので、一人一人がどれだけ我慢を繰り返すかで沈静化につながっていきます。日本全国民のうち、私くらいちょっと旅行しても問題ないという行動をする人が何人何万人いたとします。ここで問題視されるのは森の動きであり、確かに小さな1人の行動ですが、その行動が森を揺らします。環境問題について、レジ袋たった一枚、請求書たった1枚を環境問題と言って削減を求められるようになりました。私たちの手元ではたった1枚ですが、何百万人の手元のそれぞれのたった1枚は合計で何百万枚になります。どちらも全世界を巻き込んだ人類の滅亡に関わる(極論)ことです。ですが、それを一人一人に当てはめると些細なことだったりします。ですが、その些細なことを集めて全世界中の人がその些細なことをすると環境を変え、人類を滅亡させない(極論w)手段となります。些細なことではありますが、しっかりと森も見た行動ができるようになりたいものです。

東洋医学の木を見ず森を見るからだいぶ話が大きくなってしまいました。
人間の体は小宇宙と言われています。体の中は1つ1つの細胞が寄せ集まって、それぞれの機能を持ち1つの体として出来上がっています。まるで、細胞1つは地球から見た人間1人のようです。その人間1人ももちろんとっても大切なのですが、地球が滅んでしまっては元も子もありません。地球をしっかり見て環境の改善を・・・違った・・・1つの体としてしっかり見て、病気や症状の改善に導けるよう東洋医学の考え方を生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。

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